■インターネット黎明期の記憶
およそ30年ぶりに、Webサイトを立ち上げてみました。
最初にWebサイトを作ったのは、インターネット黎明期の1990年代前半。
ブラウザはMosaicからNetscapeに移り変わり、まだブラウザが有料だった時代です。
職場の先輩がMosaicでアメリカのサイトを表示しながら、「いまアメリカのサーバーからデータを転送してきているんだよ」と、なぜか得意げに語っていたのを覚えています。
当時はその意味もピンと来ませんでしたが、のちにマイクロソフトがWindows95にInternet Explorer(IE)を無料でバンドルして提供したことで、インターネットの技術と文化が一気に広まりました。
今にして思えば、まさに技術の転換点をリアルタイムで見ていたのだと感じます。
当時、業務報告や技術資料といえば紙が当たり前。そんな中で、私はHTMLをゴリゴリ書いて、出張報告や技術レポートをWebで公開していました。
ちょうどその頃、NTTの宮津社長が米国にインターネットの視察に行き、「電話はもう近いうちになくなるぞ」と青ざめて帰ってきた――そんな時代の話です。
■ 個人事業のために “あればいい” 程度のサイトを
あれから30年。
Webマーケティングで集客するつもりはありませんが、個人事業を始めるにあたって、Webサイトくらいは持っておこうと考えました。とはいえ、力を入れすぎるのも違う気がして、「あればいい」程度のものを、なるべく安く作る方針に。
ちなみに今回、「ホームページとWebサイトの違い」も初めて知りました。海外では「ホームページ」はトップページの意味で、“ホームページは作るもの、Webサイトは立ち上げるもの”なんですね。いまさらながら、勉強になります。
行政書士の友人が「何の役にも立ってないけど、毎月少額払って自分のホームページを持ってる」と言っていたのを聞いて、私は「何の役にも立たないものには、少額でもお金を払いたくない派」なので、無料ドメインについて調べてみました。
メリットは当然“無料”。一方で「.tk」「.ml」「.ga」など、見慣れないドメインだと読者が不安を感じるケースもあるようで……たしかにこれは、ちょっとアクセスをためらうかも(笑)
■ WordPressでサクッと制作
ドメインとホスティングは後回しにして、まずはコンテンツ制作へ。
調べてみたところ「WordPress」が便利そうです。
・テーマを選んでカスタマイズすれば、簡単に作成できる
・仕上がりに合ったテーマ選びが重要
・プロは既存テーマを使わず、自前のオリジナルテーマを使う
昔「WYSIWYG(ウィジウィグ)」という言葉がありましたが、テンプレート文化の今では、WebサイトのUIが似たり寄ったりになる理由もよく分かります。
さらに、「WordPress.com」のサブドメイン(●●●.wordpress.com)は無料で利用できるとのこと。
マジでー!?
「とりあえずあればいい」レベルのWebサイトには、サブドメインで十分です。
いやはや「今って、そうなってんの?」
■ ChatGPTと顔画像とフェイク防止
ということで、WordPressでシンプルなテーマを選んで、たった一日でWebサイトの立ち上げが完了しました。
ちょうど勤務先の関係でChatGPT-4を契約していたので、パーツの作成はGPT-4に任せることにしました。
客商売である以上、顔写真は大事だろうと、自分の写真をアップロードして「渋めの画像」を生成しようと試みたものの……生成されるのはまったくの別人。単なるモノクロ変換でも、なぜか別人の顔に。
不思議に思ってGPT-4に聞いてみたところ、やはり「フェイク画像防止のガードがかかっている」とのことでした。
最近話題になった、ローマ教皇に扮した“トランプ大統領の生成画像”――まあ、大統領クラスなら、ガードも簡単に突破できるんでしょうね(笑)
仕方がないので顔画像はあきらめ、Webサイトのファビコンやロゴなどの画像を生成依頼。こちらは一瞬で、素晴らしいデザインを出してくれました。
今回、初めて生成AIで画像を扱ってみて、いろいろな制約や限界も実感しましたが、堀江貴文氏の「GPT-4はシンギュラリティの入り口に立った」という言葉には、強くうなずくものがあります。
そしてもちろん、このブログも――Powered by GPT-4です。
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