「初めまして」の千本ノック  - 確定申告無料相談 -

  先週の2日間、地元の地域センターで確定申告の無料相談対応を行いました。
 私にとっては、すべてが初めての経験で、たいへん学びの多い2日間となりました。
(初めて税理士会からの委託業務を受け、
 初めて税理士バッジを付け、
 初めて不特定多数の方を相手に、
 初めて税務署の方と一緒に仕事をする)
 そもそも、確定申告でこのような無料相談会が行われていること自体、私は知りませんでしたが、主に公的年金受給者の方を対象に、毎年税務署から案内の葉書が送られているそうです。

 相談会は事前予約制で、最も早い時間枠は9時30分~10時でした。
 それにもかかわらず、初日はスタッフの集合時間である8時半の時点ですでに、会場の外に納税者の方が10名ほど並んでいて、その熱心さに驚かされました。
 この日は最低気温が都内でもマイナスの真冬日。
 このような日にご高齢の方を外に並ばせておくわけにはいかないと、現場リーダーの判断で、我々と一緒に建物の中に入って待っていただくことになりました。
 こうした臨機応変な対応ができるところに、地元支部ならではの人情や温かみを感じました。

 私の役割は、会場に用意された専用パソコンで、来場された納税者の方の電子申告を行うこと。
 以下のような支えがあったおかげで、なんとか無事に業務をこなすことができました。
  • 支部および税務署からの事前レクチャー
  • 相談対象者を限定していたこと(所得300万円以下、課税売上高3,000万円以下、譲渡所得・新規住宅ローン控除は対象外)
  • 税目を所得税・消費税に限定していたこと
  • 当日発生した不明点を、税務署員の方や支部のベテラン税理士が即座にサポートしてくれたこと
 電子申告の入力そのものよりも、前段となるマイナンバーや利用者識別番号による本人認証の方が、条件分岐が多く、むしろ苦労しました。
 会場が混雑し、列に人が並び始めるとプレッシャーを感じるかと思っていましたが、目の前の処理に集中していたため、意外にもまったく気になりませんでした。
 事前レクチャーで「操作は午前中で慣れる」と言われていた通り、初日の午後には緊張も少し和らいできました。
 また、黙って操作するのではなく、「今から〇〇の入力をしますね」と処理内容を口に出すことで、納税者の方が安心されることにも気付きました。これは今後の実務でも活かせそうな、大きな学びです。
 初日は来場者が途切れることなく、まさに「初めまして」の千本ノック。税理士としての経験値を一気に引き上げてもらえる、貴重な機会となりました。

 しかし、慣れないことをしたせいか、その両日の夜は自律神経が乱れ、夜中に目を覚ましてしまいました。普段はフルリモートで仕事をしているため、改めて「人と接する機会が少ない日常」を実感した出来事でもありました。

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